生存の手数と伝家の宝刀3刀流
私はエラ呼吸が出来ない
ええ、そりゃそうだろう。
稀にエラ呼吸する人間もいるのかもしれないが。。。
わたくし水中で息できないから水中では死にます。
海の上では足がつきません。ええ、短足ですから余計につきません
川のようにに流れてればいつか陸に上がれません。美空ひばりを歌ってもダメです
海況が荒れたら帰れなくなって死にます
山川海の全フィールドでアウトドアをしておりますが、上記の理由から
海が最も難易度が高く危険なフィールド
であると私は実感しております。
なので私はスクールで先人の知恵と技術をしっかり学び海に出ます。
社会人になって、仕事以外を自ら学び磨くと言うのはとても楽しい。
そして、一緒にやってくれるしょーちゃんもいるわけだ
なんでもそうですが、基礎と基本と原理を理解しなければ応用は出来ません
公式やhow toを丸覚えしていては新しい物は作れず、
誰かが作ったマニュアルに徹するか猿真似する事しか出来きません。
基礎、基本、原理がしっかりしてこそ積み上がり応用がききます。
前回はパドリングを学び
今回はロールとグループレスキューを学びました
ロールはシーカヤックでは避けて通れない代表スキル
カヤックやってると言えば高確率でこう聞かれます
「あの、くるって回るやつ出来きます?エスキモーロール?って言うんでしたっけ?」
いえ、出来ません。
なんて屈辱はけんたろうには許されません
趣味は登山です!
えーすご〜い!じゃー槍ヶ岳とか剱岳に行くんですかー!?
いえ、行ったことありません。
・・・
見たいな感じになります。
ちなみに再搭乗は鬼の様に訓練したので
かなりのスピードで手際良く何度でも出来る様になってます
エンドレス再搭乗大会があれば良い線いくと思います笑笑
そう言えば、私が小学生の頃。
親父がフジタカヌーのスクールで苦労してロールを習得してきて。
カヤック初めて乗るオカンが、なんの知識もなしに初乗りして初ロールを1発で決めて
「こんな簡単なもん出来んやつがおるんかいな」
と率直な感想を述べて親父が悶絶したのを思い出す。
オカンは体操選手だったので運動神経がそうとう良い
その時のカヤックは私が今持ってる黄色のSG1
さて、話を戻しまして
ロールはひっくり返っても再びローリングして元に戻る、もっとも実践的で生存率の高いセルフリカバリー技術です(いかなる状況でも確実に出来れば)
何だかんだ言ってもアウトドアは所詮、道楽です。
所詮、道楽ですが。死のリスクをも伴うのがアウトドアという生涯趣味です。絶対はありません。
道楽で死んではなりません!!!
山川海、どこでもそうですが、確実な技能と知識を持ってして安全率を極限まで上げておくべきです。
その努力の結果こそがサバイバルです。
こんなオモチャを持っていてもサバイバル(生存)は出来ません。
ロールの中でもスイープロールが最も実践的でスイープロールを学びました。
スクール前から、稀に出来ておりましたがいまいち意味がわからず、成功率も低くかった。
手解きを受けて
素直に教えてもらった通りにやったら直ぐに出来ました。
小・中学生時代の体育の授業で、とりわけ運動出来る生徒が前に出され、公衆の面前でお手本を披露させらる。
なんて事がありましたね。
私は必ず前に出される人で、運動神経抜群っ!と、もてはやされ調子に乗っていたタイプです。
しかしながら性格が悪すぎてモテませんでした。残念ですね。
通知表の体育は必ず5でしたが音楽も必ず1でした。残念ですね。
音楽の教師に「ドドリア」と言うあだ名を付けたのが不幸の始まりで2だったのがそれ以来、万年1に成り下がりました。残念ですね。ドドリアっ!!
美術も最初は5でしたが最後は2になりました。5の時は教師が美人だったので頑張りました、途中からババアになり口が臭くてやる気を喪失した。残念ですね。
「サリン」と言うあだ名を付けたのは猛烈にに反省しております。
私はこの低い内申点のせいで高校受験で全教科ノーミス満点でなければ進学校には絶対に受からないと言うハードな試練を受ける事になりました。ドドリアサリンッ!!
受かった時のドドリアの悔しそうな顔は今でも鮮明に覚えてます。
その後。社会人になって ドドリアと意外な形で再開をします。そして今でも連絡を取り慕わせて頂いてます。ブルースハープを教えてもらったりと、、、
実は凄い良いババアなんです!
多分このHPもYouTubeも見てます。
その節は大変申し訳ございませんでしたッッ!!
はい、話。戻りますよー
で、今でもスポーツはほとんど出来ますが、娘とサッカーしていてリフティングが出来なくなってるのに気付きました。。。
昔、運動神経抜群ともてはやされてた人間は大人になってもその自負と感覚が残ってるので
調子に乗ってアキレス腱を切ったり骨折ったりと重傷を負いやすいと言うのをよく聞きます。
なので、調子に乗ったらいけません。
ただ、このロール。
出来たからドヤ!ほどモノではなく、シーカヤッカーとしては出来て当たり前のスタートライン的存在に扱われます。
如何なる状況でもという条件を除けば。実際、そんな難しいもんでも無い。
ヨーロッパではこのロールが出来なければスクールでは何も教えてくれないし、出来ずに海に漕ぎ出るのは非常識とまで言われておるようです。
私の他に受講生が3人おりましたので、その間に原理と基本を身体で理解したので、型に落とし込もうと何度もロールしていました。
その間にしょーちゃんは自艇のコーミングをニーグリップで破壊し、しょーちゃん兄が「あーーっ!!俺の女を壊しやがったな!」
なんてやり取りをしておりました(笑)
グループレスキューや海難の講義を海の中でプカプカ浮かびながら受けて、実技も出来る様になりました。
そして、講習が終わり
近くの島まで3人で15km弱のツーリング
曰く付きの仏島
仏島ー小島と渡り、大島でかき氷を食う
にしても、大島・小島って適当な名前
15km弱でしたが帰りが満ち潮の逆漕ぎだったので、なかなか疲労して3人とも黙って黙々と漕いでました。
で、浜に戻って何となくロールできなくなってる気がしてやってみたら
予感通り、見事に出来なくなってました笑笑
少し何かが崩れると上がらなくなる様です。
逆にそこさえ押さえたらどんな体勢からでも繰り出せます。
こりゃあかん!としばらく練習
こんな時はやはり基本に立ち返り一つ一つ丁寧に忠実にやり直す
すると再び帰ってきた感覚。
やはり基本と学びは大切!
これは夏が来るたびに感覚を忘れてそうな予感(^^;;
リジットにも乗ってロールもしてみました。
かなり軽くロールやりやすかった、スプレーなしでもロールした。
ここで決定的なファルトとの違いに気付く。
ファルトはロールやりにくい。
ファルトは浮力が高く喫水が低い。
つまり水上に多く出ているので、ロールで起こして水面から出た後、その高さまでよっこいしょと上げる感覚があります
そして1番力が掛かる初動で、ねじれ方向にねじれてましまい、力が吸われる。
あと、後のデッキ高さが邪魔
しかし、基本通りやれば上がります。
なんとも救い難いのはどうしてもコーミングから船体内部に水が入り込んで、水抜き作業が大変です。
3回ロールしたら抜かなければタプタプです。
それにしてもその時に乗ったショアラインのスケグ仕様がとても乗り心地が良かった!
座面と足の高低差がしっかりあって腰にも優しく、私の太めの太腿がピッタリと合わさって素晴らしいホールド感っ!操舵も手足の様な一体感で感激!
永遠の銘艇と呼ばる理由がよくわかった。
その後、しこしことクソ暑く汚い海で練習しまして
今ではほぼほぼ確実にロール復帰しております。
アホみたいにグルグル回ってます
また一つ、出来る事が増えました。
ただ、不意に予想外に何の準備もしてない時、急に沈したらどうなるかはわからない。そこから先は実戦経験
ただ、伝家の宝刀「再搭乗」が鉄壁の防御網を築いているので、心の余裕が有ります。
その心の余裕が逆にロール失敗しても良いや〜の慢心に繋がりロール疎かになる矛盾も産んでいたり。
なので、私のシーカヤック技能向上の足元の目標は以下の3項目を「伝家の宝刀」に磨き上げる事にあります
・絶対倒されないパドリング操舵技術
・如何なる環境でも成功するロール
・瞬時に何度でも絶対上がる再搭乗
この3防壁、伝家の宝刀3刀流があれは精神的にかなり余裕をもって楽しく海の大冒険ができるだろうと思います。
常に何かに挑戦してなければ生きがいが湧かない性分です。日々ワクワクしております。
やはりアウトドア自己満ステータスの真髄は
持ってるか持ってないか。なんて事ではなく
得ているか得ていないか、やったかやってないかの事成
それに尽きますね!
大変に充実した日々を過ごし楽しんでおります。
ロール失敗してまた沈み出しても、スカーリングで無理やり浮上させるズル技の写真
https://www.instagram.com/reel/ChKModBjuZK/?igshid=YmMyMTA2M2Y=
「買えない何かを努力で得る」
アウトドアの醍醐味です
Kentarou in the woods.