冬期山岳MTB 藤原岳
いつか完成させたいと思ってた冬期山岳MTB
バックカントリースキーのMTB版
雪少なめだけど
いちお完成。
スノーライドは普通のライドより楽しかった。
積雪の担ぎ上げは雪が締まっていてもずり落ちる。
1歩歩いて、半歩下がる。
12本アイゼンで爪先を利かせればかなり楽だと思った。
ライドは4爪アイゼンで無いと危険。
アイゼン無しは有り得ない。
アイゼンは12と4の2セットが良い。
MTBを担ぐと歩行重心が高くなる
傾斜が強い登りは背面担ぎじゃないと タイヤが雪に引っ掛かり、
いとも簡単に滑落する。
ハンドルをピッケルがわりにして制止姿勢をとっても
アイスバーンでは全く止まれず滑落した。
勿論、MTBを担いでいるのでピッケルもストックも持てない。
この日は9号目前あたりで滑落してしまい稼いだ標高を一気に失ってしまった
登り返す気力がなくウロウロしていたら日没して真っ暗。
入山が15時半で遅かったのもあるけど、
下山してくるハイカーほぼ全員から話しかけられる、という大誤算もあってかなり遅くなってしまった。
私、モテモテなんです。笑
暗くなったのでヘッドランプを付けたら電池が即死。
はい、真っ暗。
山頂へは行けずに8合目まで引き戻してビバークとなった。
この日はシュラフに入ってしばらくしたら寝てしまった。
酒も飲まなかった。
久々のダブルウォールで快適な朝を迎えた。
今回の火器はガソリンとアルコールの併用。
低温下でガソリンに勝るものはないが、「ポンピング」と言う何ともイヤらしい儀式を行わなければならない。
それはちょっとした温かいミルクティーを飲むときにも行う厄介な儀式だ。
ミルクティーごときにやるような作業ではない。
それを補うために手返しの良い風火蔵を併用する。
調理はガソリン、行動食は風火蔵。
この間の「陸の孤島」で学んだ実戦経験だ
これで冬期の死角はない。
今回初めて、フルカスタムオーダーメイドのシュラフを使用した。
羽毛の種類、羽毛量、封入配分、幅、長さ、色、外面と内面の素材まで全て自分で考えて製作してもらった。
0℃以下で肌着で寝れる!と豪語していたがさすがに無理があった。
しかしながら思った通り優秀でした。
一生ものです。
シュラフはよかったけど
マットのR値が足らず、底冷えが厄介だった。
シュラフから出たくない気持ちでいっぱいだったが
そこは「KEEP ON MOVIN」と言い聞かせてせっせと担ぎ登る。
「住」に関する装備は全て8合目にデポして少し身軽となった。
装備を隠そうとルートから離れた木陰に置こうとした、
先客の「人糞様」が鎮座しておられた。
隠したい場所は皆一緒のようだ。
デポられて帰らぬ主人を待ち続ける人糞様
危うく無礼にも 人糞様の上に置いてしまうところであった。
こりゃ失敬と、両手を合わせて別の場所に隠した。
しかし、、、キツイ
どんどん抜かされる。
そして、必ず話しかけられる。
♪幸せは歩いてこない~♪
♪だーから歩いて行くんだよぉ~♪
♪1日一歩、3日で3歩♪
いや、水前寺さん!
それでは山頂付く前に オラは死んじまうだ!
にしても1歩出したら、半歩下がって
調子が良くなったと思ったら、心肺機能が悲鳴を上げる。
山頂付近では雪で地面のかさが上がっているため
標高が上がるに連れてMTBが木にヒットして担げなくなる
不利な体制で重量上げするため膨大なエネルギーが必要
使う筋肉量と部分が増えるので
酸素供給が間に合わず心肺機能がヒートアップする。
登りは地獄
下りはパラダイス
山頂直下は木も無くなってひょいひょい上がる
やっと着きました。
山頂です。
冬の藤原にMTB上げたのは俺が初じゃね?と
勝手に思い込み でゃー満足!
山頂直下でダウンヒルを思う存分堪能しました。
ハイカーはそれなりにいましたが、視界が開けているので衝突の心配は在りません。
3回くらい登り返してはダウンヒルを繰り返し、山頂付近をスノーサイクリングしておりました。
爽快の一言!
ラッセルする雪量では不可能な遊びです。
雪が締まる極短い期間だけ堪能できる
ドSのためのドMなアクティビティーであります。
もう二度とやりたく無いものだ。笑
下山では何度かこけてヤバイ時もありました。
でも、楽しい。
山頂での達成感とダウンヒルの爽快感は
登りの拷問を払拭するほどの爽快感です。
今回の山行で弱点が筋肉痛になって表れました。
つまり、身体が出来てしまったという事。
こんどはアッサリと登ってしまうだろう。
同時に装備の致命的欠陥が浮き出てきた。
すぐに改善して来週のライドで試そう。
再び8合目の人糞様に両手を合わせてデポった装備を回収&行動食を摂る。
はい、下山完了!
やり切った!!!!
どうですかー
ずいぶんと男前になりました!
やはり山物は使い倒してなんぼの貫禄です。
山やった後のMTBが一番輝いています!
その輝きも車内に入れると ただの憎たらしい汚物です。
これは今年の早い段階で何とか対策しようと思います。
はい、長い事ご視聴 有難うございました。
この時の動画は取っておりますので、編集が終わったらHPに公開予定です。
追記
登り乗車率は1%未満
下り乗車率は上手い人なら90%前後でした。
装備重量
バックパック約15kg、MTB約15kg
合計 約30kg
それでは、また。
久しぶりの記事更新でした~
kentarou in the woods.