ファルトとリジット謳歌賛称

ファルトボートは素晴らしい

殊更このエルズミア480はリジット艇ほどの剛性も船速も出ないが、

シーカヤックとして海で漕ぎ釣りやツーリングをするに申し分ない。

いや、むしろ思ってたより速くてファルトボートながらシーカヤックらしいシーカヤック。

 

ファルトボートの最大のメリットは畳んで背負える事、これだけの航行能力を兼ね備えたシーカヤックを背負えてしまう。

これは島や対岸に渡り、海況次第では帰りは畳み、フェリーや渡し船、または電車で帰還すると言う

ファルトボートにしか出来ないリスクヘッジ手法や行きっぱなしの旅計画を組むことができる。

これは精神的なゆとりをももたらす。

 

 そんな私は今

リジット艇を欲している

 

何故ならば、ファルトは組み立てに時間が掛かる

毎週のように漕ぐにはこの組み立て儀式はあまりにも億劫

大体、1時間は掛かる。

その1時間で海況も変化して、組み立てたは良いが海に出る気が無くなったなんて事もあった

組み立て自体に1時間掛かるわけではなく、なかなか決まらないシートポジションを出したり、ラダー調整に時間が掛かる。

特に私はポジションが気になってしかながないタイプ、いつまでも調整している。

 

シーカヤックはどちらかと言うと、日帰り率の多いアクティビティ

日帰りのための段取りで1時間以上もロスるのはやってられない

泊まれば良いのだけど、泊まるならばそれなりの距離やプランが無いとその気になれない。シーカヤックでそれなりのプランとなると単独ではかなりのリスクを伴う。

日帰り可能なメニューで泊まりに持ち込むと、なにか私の中にある「この内容で泊まりですかっ・・・」と言う感情が湧き上がって来てしまう。

 

以上がリジットを欲する最大の理由でもあるが、やはり航行能力にも明らかな差がある。

 

リジット艇に比べファルトは明らかに船速は遅い。と言うか、漕ぎが重い。

漕ぎ滑り感のような軽快さがリジットに比べて薄いと言う感覚を持っている。

 

私がエルズミアで頑張って漕ぐと最高時速12km/h程度

経済巡航速度は5〜8km/hとなるが、

リジット艇ならばこの速度域に10%は楽に到達する

これが、風や波のある状況であればなおさら差が開く

ファルトボートは波にしなって船全体が湾曲し、船底自体が大きな抵抗となる

リジットの様に波を突き破る感じではなく、波をなめる様な感覚

 しなって船体布に皺が出来ている

ファルトには両サイド部分にエアーを入れて船体布の張りを出す、エアスポンソンと言うものがあり

これがリジットには無い絶大な安定感を生み出す

しかし、ある程度乗れる様になってくるとこの安定感が邪魔になってくる。

このエアスポンソンはある程度リーンを掛け続けて傾斜をキツくしていくと、水中に沈む事になる。そうなると水面に戻したいエアスポンソンと、傾けて水中に沈めたい私との間で喧嘩が起きて逆に不安定になる

この角度でも停止させれるが、ファルトは不安定になる。リジットならばパドルで少し浮力を作れば簡単に静止できる

リジット艇ならば傾けたい角度でピタリと止められて、そこから沈するかしないかは自分のテクニックと体幹次第。この倒れないテクニックを身に付けてしまうと、エアスポンソンは邪魔になる。

 

 

やはり滑る様に水を切り、波に対してもカチっと対抗し、リーンを掛けても捻れ込まず、意のままに操れるリジット艇はスポーツ用品としても行動用品としても魅力である。 

 

と言うわけで、無いものは造る

私は今、リジット艇を自作している 。

 

自作と言うと自作自体が目的の様に思われるが、目的は外洋でもしっかりと航行できる能力を備えた、ちゃんと使える艇を造船する事

これが面白くて、今私は熱中している。

 

私はモノ作りやDIYが得意で、奇抜な発想力とそれを具現化する事に長けているとじふがあ

その特徴を生かした様な独自性のある艇になれば良いなと思ってます。

自作シーカヤックについてはブログシリーズ化していこうと思う。

人生、謳歌してますか?

私も、もうおっさんベンチ入り手前の世代です

今日の自分が一番若い!

Kentarou in the woods.

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