滞在時間に対する焚き火 広葉樹と針葉樹

こんにちはkentarouです。

 最近では私のオーバーナイト率は激減しました。

ワンショット、ワンキルの様な山行きがかなり増えました。

やはり家庭を優先させるべきで趣味は抑えて家庭の時間を大切にしたく、山に行く回数も減っていきました。

子供の今はもう戻らないけど山は逃げません。

一緒に山に行けるのが待ち遠しい。

 

しかしながら根っからの山バカが「行かない」という選択肢はありません。

そこで「速攻日帰り」、「遅入り早帰り」のようなパッ!と行ってパッ!と帰るような計画的弾丸山行やファストパックがかなり多くなりました。

今まで日帰りで済む部分をダラダラと泊まったりすることが多かったので、弾丸山行により私のアウトドア技能がかなり上昇しました。

1泊の工程を速攻日帰りのファストパックでこなすのは結構難しく、体力・技術・道具を洗練させる良いきっかけとなりました。

このことについてはまた記事にしていきます。

 

その際に焚火を取り入れる事も多々あります。

勿論、79式算盤火床を使用します。

 

日帰りのうな滞在時間が短い焚き火と、泊まる時の滞在時間の長い焚き火。

無意識に焚き火の組み方を変えています。

結論から言うと、

広葉樹と針葉樹を感覚的に使い分けたり混ぜたりして燃焼調整しています。

 左が広葉樹(ナラ)、右が針葉樹(ヒノキ)

一般的に針葉樹の方が年輪がはっきり見えて全体的に軽いですが

世界一軽い木のバルサは広葉樹なので軽さは例外もあります。

 

「広葉樹」

焚き火や薪ストーブには広葉樹が良いとよく言われます。

それは燃焼時間が長く安定して燃焼するからです。

その反面、最初の着火は苦手です。なかなか着火しません。

燃え方はしっとりと重厚でゆっくりとした炎を上げます。

パチパチパチと引っ切り無しに鳴るのではなく、たまにパチッと大きめの破裂起こし比較的遠距離まで火花を飛ばします。

薪の質にもよりますが、空気を送り込んだり手間をかけてやらなければ煙りを上げて火を上げずに赤熱状態になります。

針葉樹に比べて空気の取り込みを考慮してやる必要があります。

燃えながら炭の要素も兼ね備えているような感じです。

フィールドでは燃え残りしやすいです。

 

「針葉樹」

針葉樹はパチパチと軽やかによく燃えます。

最初の着火にもってこいです。

火柱を上げ火力のある焚き火となり広葉樹に比べ燃え尽きるのが早いです。

扱いやすく、今欲しい火力を瞬時に得れるので常に近くに用意しておくべき木材です。

日本の山では針葉樹は入手しやすいので、野営ではかなりの割合で無意識に針葉樹を使用しているのではないでしょうか。

広葉樹と違い密度が低いので刃を入れると縦方向にパカンとすぐに割れるため、欲しい火力に合わせたサイズを用意しやすいのも特徴です。

広葉樹よりも火もちは悪いですが、太い木を入れてもそれなりに燃えて燃焼時間も稼げるので私は万能の燃料と思っています。

 

 

これらの特徴は木の比重に関係しており木の内部に存在している空気量も関係しています。

 

私の使い分けは

滞在時間の短い昼食焚き火では100%針葉樹です。

日帰りでも焚き火時間が長い場合は針葉樹に少し太めの針葉樹を1,2本放り込んでじわじわ火持ちさせています。広葉樹は後始末に手間取るためまだ使用しません。

1泊する場合は針葉樹を主体に太めの広葉樹を数本放り込みじわじわと火持ちさせます。就寝までに広葉樹の割合を全体の7割程度までもっていきつけっぱなしにして就寝します。

広葉樹は燃えながら炭の様な赤熱も得られ日持ちするため、朝起きても炭が残っています。

朝はこの中に針葉樹を放り込み、息を吹きかけるとたちまち火が上がり朝の始まりとなります。

 

実際のフィールドでは「広葉樹」「針葉樹」と頭でカテゴリー分けしているわけではなく

木を持った時の硬さや重量感、質感で「よく燃える」「燃えにくい」で感覚的に使い分けています。

 

という事で、皆さんの焚火はどうでしょうか。

もし意識したことが無ければ、次回の野営では木の使い分けを少し意識してお楽しみください。

 

それでは貴官の爽快なる山行を願います。

kentarou in the woods

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