リール手入れ
さて、もう長いことこれを使ってます。
12000円くらいの辛うじて安物から抜け出したリールです。
しっかりメンテしたら長く使えてます。
ベイトリールも一時期使っておりましたが、ろくなことになりません。
さて、分解していきましょう。
ボルト外すだけでここまでバラけます。
これはシマノのリールです。
他社とクラッチの見た目が異なります。
基本的には分解して、パーツクリーナーで綺麗にして
グリスアップするだけ。
最近はシーカヤックで釣りをするので塩害が半端無いです。
時には絡まった糸を直すためにそのまま海面に突っ込んだりしています。
カヤックでの釣り道具にお金をかける気には全くなりません。
いつロストしてもおかしくありません。
いや、金掛けてもどうせ釣れません・・・
竿は3000円もしない中華製ですが、いい働きをしています。
と思ったら、3日前にリングが抜けて壊れました。
また、直します。
ボディーのギアとクラッチをパーツクリーナーできれいにします。
汚れと古いグリスを除去したらグリスアップをします
使用しているグリスはシマノの自転車用(SLX用)
これでもかと言うぐらい注入
これなら海に着けてもギアまで海水は来ません
昔船のラジコンを造ったことが有る人ならお分かりではないでしょうか?
外(水の中)のプロペラと内部のシャフトの隔壁代わりに
必ずグリスボックスが設置されており、外の海水はこれによって内部に侵入しないようになっていました。
こちらのクラッチ(逆転しないようにする機構)にも
たっぷりとグリスを・・・
塗ったくってはなりませぬっ!
私は仕組みの解釈を間違えてたっぷり塗ってしまいました。。。
これではもろに逆回転してしまします。
大物が連れたらハンドルを必死に持って逆回転しないようにする必要があります。
このクラッチの構造はこの6個の円柱状の鉄部品の抵抗によってロックされます。
グリスを塗ると抵抗どころか滑りまくりです。
再びパーツクリーナーでしっかりと脱脂して組付け
シャフトや他の部品に過度に負担を掛けずにロックする
とても賢くて理にかなった機構であると思います
これならば仮に過剰な負荷が掛かってもどこか折れたりもげたりはしないでしょう。
順番に戻していきます。
あれ?上下どっちだっけ?とかはよくある事ですが
しっかりと考えながら組み立てます。
クラッチの機構もそうですが、私は疑問に思ったり分からなくても
直ぐにgoogleで検索して答えを見たりすることは絶対にしません。頭が悪くなります。
同じ人間が作ったものです、私に理解できないはずがありません。
しっかりと形状を観察して、設計者の意図を考えれば「検索」なんてしなくても「思考」で答えは導けます。
インターネットの無い時代(私が小学生、中学生)の頃はよく図書館の工学コーナーに通ったものです。
中学生のころ、図書館の本の知識だけで水平対向の蒸気機関エンジンとその蒸気機関エンジンを搭載したラジコンの船をつくりました。ラジコンの飛行機をバルサ材でいちから設計して作り上げたりもしました。
小学生のころには言ってはいけない物まで興味本位で作った覚えがあります。
高校のころにはより高度な数学計算が出来るようになり、専門的な学術書を理解できるようになりました。スカイラインGTRのターボをヤフオクで購入してジェットエンジンを作り爆発させたのは苦い思い出です。
その後、航空機が面白すぎて航空宇宙工学へと進みました
この間、愛車のSHAN-GTのリアホイールを中華カーボンリムに組みなおしました。
全くインターネットを見ないどころか、フレ取り治具すら不要で完璧に仕上がりました。もちろん何度か失敗してやり直しましたが、費用たったの1万5千円で大軽量化の大満足!
昔から物造りは大好きなようです。
新社会人を見ていて私は思います。
「便利にしてもらっている人」と「便利にしている人」は思考回路の造りが違う。そして、インターネットは知能の格差を加速させると。
検索して簡単に答えを見つけれる便利な時代です。
しかしながら「便利にしてもらってる人」はその答えの導き方を知りません、導く方法やプロセス、どうやったらいいのか、何をしたらいいのかすら分からない。
逆に「便利にしている人」は「便利にしてもらってる人」がいかに分り易く、難しい事を考えずに理解できるシンプルな方法を模索します。より賢くなってゆきます。
勉強が出来る出来ないの問題ではありません。
さて、あなたはどちらでしょうか。
どちらでもご自身の人生です。
私の娘は後者になるように育ってもらいたいと思っています。
よく話が逸れますが、私はアウトドアを通じてアウトドアの情報だけを発信する気は在りません。
アイウトドアは様々な分野にも役立ちます。
そうこう言っている間に組み上がりました。
かなり良い仕上がりです
分解結合は頭の体操
kentarou in the woods.