ピックアップジムニーJB23と長期戦
少し前はジムニーと言えばジムニーだった
今はJB23と一言付け加える必要がある。
アウトドア用具のひとつとして、新車で購入。2022年で7年目、距離は7万を超えた。
これは喜ぶべきか悲観すべきか。
勿論、喜ぶべき事だ。
以前にF800GSと言うバイクを乗っていた。
年1回開かれるBMWミーティングに、バイク友達と集まってバーベキューキャンプをするのが秋の慣わしだった。
BMWバイクの世界には不思議な感性があった。
そこでは走行距離の話になり、沢山走っている人が讃えられる。年式の古さでは無くあくまで距離が讃えられる。
それまでの私の常識では、走行距離は増えれば増えるほど愛車が痛み、残念な事。と言う認識であった。
以来、私は自然と、距離を乗っているライダーに嫉妬を抱くようになった。10万キロを超えたライダーなんて憧れの的である。
闇雲に古い物が良い。古いものを持ってさえいれば、こだわって見える。と言うような古参主義的な物欲とは異なる。
君は何を悲観しているんだい。
走れば走るほど距離が伸びて摩耗するのは当たり前じゃないか。そんなことを悲観してどうなるんだ。その分思い出が増えるじゃないか。
それに長い距離をコンディションを保ち、乗り続けてるバイク乗りはカッコいいと思わないかい。
と、私の感性に自然と落とし込まれた。
まさにその通りだ。
共に走り抜け、増やしてきた距離や年季は決して金で買うことはできない重厚感だ。
ピカピカの新車が尻青にパラダイムシフトした
しかし私はバイクを降りた。
さて、しかし、JB23から降りる気はない。
こんなベストな車は他に無い
日本の狭い街や山道を走る度につくづく思う。
あぁ、ジムニーで良かった。
狭いすれ違いの度に思う。
あぁ、ジムニーはやっぱりいい。
悪天候に見舞われる度に思う
あぁ、心強い車だ。
ジムニーはこの小さな車体が最大の武器だ
いくら強力な四駆性能があっても、日本の狭い林道が通れないのでは元も子もない。
第二の武器は軽量四駆の走破性能
第三の武器は維持費の安さ
この車格にこの走破性に加えて、私の施してきた車中泊改造。それにヒッチキャリアを合わせたことで、車格以上の積載と快適性が備わった。
まさに軽自動車のピックアップ!
ピックアップジムニーだ!
そこで、長く乗り続ける2つの障壁があると考えられる。
一つ目は乗り換えの欲
二つ目は耐久性
厄介なのは一つ目。
人は変わる。価値観や環境が変われば乗り換えざる追えない状況にもなる。
気に入っているジムニーだが、何度か乗り換えを考えたこともある。
サンバーやエルカミーノのようなピックアップ。
車高の低いピックアップはMTBやカヤックを放り込むのに便利だが、車中泊に手間取るのは致命的。旧車の燃費はあり得ない。壊れてはアウトドアに差し支える。
ステーションワゴン
昔から好きな初代フォレスターの不等長サウンドがたまらない。ツーリングワゴンより天井が高く車中泊や荷物も良く入る。維持費や燃費でその気にならない。
現行ディーゼルのピックアップ
ハイラックスは4ドアで家族でスキーに行くのも便利だ、ディーゼルなのも良い。1ナンバーは毎年車検だし、高速料金は中型。それにデカすぎて山で使えない。嫁がセレナはデカくて運転嫌だ、軽のスライドドアが良いと言う。
そうなればファミリーカー兼私の専用車として、有力候補はハイラックスか、ディーゼルのランクルか、デリカとなる。
しかし、もう車なんかに囚われてる時代でもない気がする。旅行の時だけレンタルやカーシェアでいいのではないかと思えるほど、この国の車の維持費は馬鹿らしい。
結局、最後は金の壁なのである。
そんなこんなで、乗り換え欲の度にジムニーの隙のなさがそれらを退けた。
車で見栄を張る年齢でもないし、物で自己主張するような性格でもない。単純物欲は壁にならないだろう。
第一障壁は家族の成長による環境変化くらいだ。その時は仕方がない。
第二の耐久性が切実だ。
長く乗るためには必ず戦わねばならない敵がいる。
「錆」のご登場。
エンジンや足回りなんかは交換したら終いだ。
フレームとボディーが錆で朽ちたらどうにもならなくなる。
そう。このブログは錆やすいと言われているスズキ車、JB23の錆対策について備忘する。
私のジムニーはカスタムコンプリート
足回りを全て取り外した状態で下回りに抜かり無く防錆処理が施された。
金は掛かるがこれはやっておいて良かった。
かなりの効果が見て取れる。
7年経過して所々チッピングした部分や継ぎ目から錆が出始めてる
こう言った細かい配慮を要する作業は業者では無理だ。
自分でやるしか無い。
次回、自前で防錆処理をする。
JB23長期戦に備え本格メンテ期間突入
塩カリに立ち向かう。
Kentarou in the woods.